2021-01-01から1年間の記事一覧

「考えることを止める」ということ

クーリエ・ジャポンの記事「「ネガティブ思考」になりたくないなら「考える」のをやめること」を読む。「頭のなかで考えていることの90%は、実際には起こらない」「健全な人間は90%の行動と10%の思考であるべきですが、現代ではそれが反対になってしまってい…

望み

この国に望むのは、護憲の政治に基本を置くこと。改憲を企む自民党ほか改憲勢力が政党政治から完全に駆逐され、いまの憲法を基盤にした民主政治を拡充する国へ移行することである。この国が憲法を尊重した民主政の正道へ戻ることを心から望む。

ほんとうに決定版なのか?

小林信彦『決定版日本の喜劇人』(新潮社)が届いたので、拾い読み。最初に読んだのは新潮文庫に収められた『日本の喜劇人』『喜劇人に花束を』だった。横山やすし、渥美清の評伝も同文庫に収められていて、一通り読んだ。中原弓彦名義・晶文社刊行の初版が1…

時をかけるバンド

5月中に視聴したドラマ。地上波でも放送されたらしいが、見逃している。TVerでむやみに宣伝が流れて気になっていた作品。FOD「時をかけるバンド」(2020)は1話26分×10話、最後の3回分くらいは回想部分などが含まれるのでややダレるが、佳作。ガールズバンド…

協奏曲

田村正和さん死去。メディアは古畑任三郎が代表作のように伝えていたので、逆に驚いた。たくさんの作品に出演しているのに、これか・・という驚きである。TBSのドラマが印象に残っている。木村拓哉、宮沢りえとの共演だった『協奏曲』。この作品あたりをきちん…

筆跡の類似

結婚を発表した文書にサインした直筆が「似ている」という点も話題に 新垣結衣&星野源の筆跡がソックリ「似ている筆跡は相性がいい」説は本当か 女子SPA! 5/21(金)の記事を読む。ネットニュースで2人の自署の筆跡が似ていることは気づいていたが、こういう…

緊急事態宣言

新型コロナウイルス感染症 緊急事態宣言の措置がとられたのは 4月25日~5月31日まで東京、京都、大阪、兵庫 5月12日~5月31日まで愛知、福岡 5月16日~5月31日まで北海道、岡山、広島 となっている。 蔓延防止等重点措置の発出については 4月12日から5月31日…

明石家さんまの評価

3月に出た小林信彦『とりあえず、本音を申せば』(文藝春秋)を読む。週刊誌連載の年末の回に、エムカク『『明石家さんま』の誕生』への言及があった。 エムカクという人は、さんまが本気で好きらしく、また、さんまの師である松之助も好きらしい。私は松之…

向こう側

民主化の道筋をつかんだ戦後の幸運を偽物と交換する愚かさ。後の世代から教育基本法や国民投票法の改正をなぜ簡単に認めたのかと問われる。いま嘘をついている人は、生き延びて後世でも嘘の説明をするだろう。 あの時代に、戦争に苦しんだすべて民衆ひとりひ…

「3つのバブル」から

クーリエ・ジャポン「経済学者ロバート・シラー「3つのバブルが同時発生していることが心配です」(2021年4月5日)を読む。イェール大学のロバート・シラー教授へのインタビュー記事である。おそらく邦訳が出版される『物語経済学』(Narrative Economics: Ho…

体調が悪いと

体調が悪いと罹ったのではないかと不安になる。政府はいい加減な対策で終始しているだけでなく、五輪開催をゴリ押ししていると思ったら、裏で国民投票法の改悪を画策中。ほんとうに民主主義を壊すことに全力を尽くしている政権が続く。与党の背後にいる勢力…

地上波テレビの時代の終わり

芸人さんがだらだら話し続ける番組を見て、しばらくすると、やはり時間のムダだったと感じることが多い。芸人さんのヒストリーやら悩みを聞く趣向の設定が多いが、業界内輪話で基本的にどうでもよい話しだなぁ・・と。テレビを見ている人は時間つぶしであった…

今年のカレンダー

いつも風景のカレンダーを使っているのだが、今年のカレンダーは暮しの手帖のカレンダーをかけている。花森安治の絵は案外落ち着くことに気づいた。 Spotifyで音楽を聞くようになったのは数年前である。若い人が聞くような曲もときどきかけてみる。案外聞け…

さらば夏の日

亡くなった橋田壽賀子さんの脚本で「さらば夏の日」という単発ドラマがある。テレビドラマデータベースで検索すると1971年8月22日放送だったようだ。キー局がCBCとあり、名古屋制作というのは意外だった。放送日は日曜だったはずだから、東芝日曜劇場だった…

ドラマは持ち直しているけれども

ドラマは持ち直しているけれども、政治はでたらめだ。政治を伝えるマスコミも世間とズレてしまい、ニュースはほとんどフェイクニュースと思って見るほかないような状況続く。正気を保つのが難しい時代になりつつある。政府に対する異議申し立てをニュースに…

4月はじまりのドラマ

4月のドラマの内容はよいようだ。全部見ているわけではないが、いくつか見たものの印象はよかった。いまだにアイドルを格好よく見せるためだけのドラマもあるが、ちゃんと俳優を連れてきて物語を見せる方向のドラマが主力になっているのはよい傾向だと思う。…

いつ終わるのかわからない・・・

3月中にScrivener 3 (windows) がとうとうリリースされた。いつ終わるのかわからない試行版の更新を経て、やっと・・。インストールして使い始めたところである。

解除

緊急事態宣言解除のニュースが伝えられているが、コロナ禍終息のきざしはない。今年も新型コロナ対応の日々が続くだろう。自民公明政権の無責任な態度を見ていると軍部のテロとクーデターで政党政治が崩壊する戦前を連想するけれども、世論はまだ内閣を支持…

巡礼体験記を読む

amazon kindleで小野美由紀『人生に疲れたらスペイン巡礼: 飲み、食べ、歩く800キロの旅』〔光文社新書〕光文社、2015.07.読了。サンティアゴ巡礼の案内書として読めるようになっている。面白かったのは途中にはさまれた巡礼体験記だった。佳い文章である。 …

調子がよくない

進まないプロジェクトがあり、調子がよくない。 気が重いことである。断ればよかったのかも知れないが、引き受けてしまった。 過去の出来事をいろいろ思い出して、気持ちが沈んでしまったのだろう。同様のプロジェクトに取り組んだとき、後であれこれ言う人…

「麒麟がくる」最終回

大河ドラマの衰亡は「花燃ゆ」で決定的になってしまった。日本会議のイデオロギーをそのまま放り込むようなことをしてドラマが衰退しないわけがない。このあたりの経緯は、山崎雅弘『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)が丁寧に追いかけている。 改憲…

「自分に自信を持つ方法」

Courrier Japonの記事"フランスの哲学者シャルル・ペパンが教える「自分に自信を持つ方法」: 自信は自分の内側ではなく外側にある"を読む。記事の見出しはミスリーディングだが、よい助言だと思う。 安心してください。自信がないのは普通のことです。自信を…

「にじいろカルテ」初回感想

TVerでテレビ朝日「にじいろカルテ」を見た。ひとつの村に外科医と看護師が常駐、さらに主人公の内科医が赴任、村人たちは高齢者もいるが、熟年世代、子どもたちもいる。村の診療所は昔の小学校を改装したもので、風格のある洋館である。一方で主人公が深刻…

新年最初に読み終えた本

川本三郎. 向田邦子と昭和の東京.〔新潮新書259〕新潮社, 2008.04. 序章と最終章を入れれば7章立ての著作である。最初の2つの章があまり面白いと思えなかったが、第3章の終盤、向田邦子の随筆に脚色があることをそっと指摘したあたりから突然面白くなる。 向…