「考えることを止める」ということ

クーリエ・ジャポンの記事「「ネガティブ思考」になりたくないなら「考える」のをやめること」を読む。「頭のなかで考えていることの90%は、実際には起こらない」「健全な人間は90%の行動と10%の思考であるべきですが、現代ではそれが反対になってしまっている」「「ネガティブ思考」とは、起こるはずのないことを先取りしてしまうこと」「唯一の解決策は、考えるのをやめることでしょう。結果を先取りすることには意味がない、と気がつくことが大事」・・・ほんとうにその通りとしか言いようがない。

記事のアドヴァイスは明快だ。「ポジティブ思考は必要ない」という。「これから起きることを考えるのをやめる」「現在を見つめ、未来のことを考えるのをやめる」。

処方も明快である。(1)「どのような時、状況、感情でそれが起きるのか」ノートをつけてみる。(2)ネガティブな心配が心を占めるようであれば「そういうことは起こらない」と声に出して自分に言い聞かせる。

(3)否定的な物思いから抜け出すために、自分自身から外に出るためのきっかけとなるようなルーティン、あるいは何らかの手立てを自分なりに持つことである。(4)否定的な考え事から抜け出すために、考えることを止める習慣を持つことである。(3)(4)はセットで行うことがコツとなる。

「自分自身の外に出て、考えることをやめるのです。そうすれば、ネガティブな思考は10分後、15分後には消えてしまっている」と記事は助言している。

実践的な、つまり、できることをする、という処方で参考になる。この処方が機能するためには、自分自身の外へ出る「きっかけ」となるような注意の向け方が重要で、これをつかんで実践を重ねていくのがよいという。