4月はじまりのドラマ

4月のドラマの内容はよいようだ。全部見ているわけではないが、いくつか見たものの印象はよかった。いまだにアイドルを格好よく見せるためだけのドラマもあるが、ちゃんと俳優を連れてきて物語を見せる方向のドラマが主力になっているのはよい傾向だと思う。韓流ドラマとの対比で、明らかに日本のテレビドラマや映画の内容が落ちていると感じていた。covid-19の拡大状況のなかで持ち直す傾向が出てくるのかも知れない。もしこの傾向が本流になるなら、また以前のようにテレビドラマを見る習慣を持つことになるだろう。ドラマが少し元気になっているように見えるがうれしい。

話題になっていた「週刊さんまとマツコ」は30分番組で初回を見た限りでは何とも言えない。ただこの組み合わせで何をするのかは見ておきたい。

 (20210425付記)今期見ているドラマは「生きるとか死ぬとか父親とか」(テレビ東京)、それから「コントが始まる」(日本テレビ)である。前者は3回まで来ている。後者は2回まで来ている。この2つは非常によくできていて感心した。最初はTVerでお試し視聴してみたが、レコーダーに録画して見ることにした。毎クール、お試しで民放ドラマをのぞいてみるが、1~2回見て視聴はしていないことが多いが、これだけ「引き」がよいのは久しぶりと思う。とくに「生きるとか死ぬとか父親とか」はすばらしい。テレ東深夜帯の作品だが、こういうドラマが観たかったというドラマである。「コントが始まる」は秀作。日テレドラマは日本テレビ独特のアクが強い宣伝にいつも嫌な気分が先行して手をつけないことが多いが、メインの俳優さんの並びが渋いのでとりあえず見てみることにした。これは大当たり。面白い。視聴率1桁でスタートしたようだが、これはすごいドラマだと思う。今後失速せずこの調子で最後まで行ってくれるならば、テレビドラマの歴史に残る作品になるかも知れない。TBSのドラマが(内容的に)上向きで、録画はしているけれどもまだ見ていないドラマをチェックしてみることにしている。久しぶりに民放ドラマ豊作のクールなのではなかろうか。そんな気がしている。

(20210507付記)上述のTBSのドラマは「着飾る恋には理由があって」のことである。3回目まで見て、面白いという感想になる。昔のトレンディドラマのようなつくりで、4人の若い人たち夏川結衣向井理の組み合わせである。都心の広いマンション(夏川結衣演じる人物の所有らしい)をシェアしていて、4人の若者の仕事も実際何をしているのかよくわからない。あり得ない設定だらけの恋愛モノであるが、楽しめるようにつくっている。連ドラは内容が不安定で、前半好調でも後半崩れることがあるので、秀作かどうかわからない。第3回は山梨へ4人の若者を旅させて(豪華なキャンプ)、物語を動かした。物語のうえで、ハルちゃんと呼ばれるオンラインカウンセラーをしている男が見ていて面白い。