「自分に自信を持つ方法」

Courrier Japonの記事"フランスの哲学者シャルル・ペパンが教える「自分に自信を持つ方法」:  自信は自分の内側ではなく外側にある"を読む。記事の見出しはミスリーディングだが、よい助言だと思う。

安心してください。自信がないのは普通のことです。自信をつけていくためには、訓練や練習はもちろん必要ですが、技術にとらわれすぎてはいけません。自分の外に出て、行動に移すことが大切です。

 自分の内側だけ見ていても自信は得られない。

準備ができているからやってみるのではなく、やってみることで準備ができてくるのです! あなたにインスピレーションを与えてくれる人に憧れましょう。そして特に、自分を過信しないことが大切です。「自分自身だけ」を信じるのではなく、ほかのものすべてを信じるのです。そうすれば、自信を持とうと特に思わなくても、自信は自ずとやってくることでしょう。

 試行を通して自信をつけていけばよい。他方で、自分の願望が何か明確に把握するようにすることも大切だと述べている。外側だけに注意を向ければよいというわけではない。

とくに思春期から青年期にかけて、どうすれば自信が持てるのか悩んだことを思い出すが、内側を見すぎても何にもならないし、外側に合わせようとするだけでも自信につながらない。自信につながる能力、自分を追い込んでしまう能力は別だという指摘も参考になる。

本当に自信を持つことができるのは、好奇心や熱心さによって、それが好きだという理由から能力を発達させる生徒たち

 である、という指摘は教育の基盤となる考え方だ。私が過ごした受験高での体験はこれとは逆だった。担任はしつこく競争や恐怖を煽り立てる人で、ほんとうにつらかった。いまの教育の基準ではパワハラだったと思う。

真の自信とは行動を起こせる能力

だ、という指摘も妥当である。自発的に何かをしてみる、それは小さいことでよいわけで、その積み重ねから自信が形成される。

コミュニティーの支えも自信を高める要因である。善いことを共有できるかどうか、他者を信頼できるかどうか。女性の自信の持ち方についてもインタビューは触れている。その際のキーポイントは「自分に似ている人物に憧れることは、自信を育む」ということだ。

あなたの本当の望みを考えるべきなのです。自信は、自分自身をよく知ることから来る

 と述べている。本当の望みから人生を見ることができれば、それは自信につながっていくということも重要なポイントである。