年末の雑感

年初に(ことしは映画を見る年にしよう)と思っていた。例年よりハイペースで見ていたのだが、3月からcovid-19感染拡大で映画館へ行くことは控えた。ネット配信の作品をいくつか見ただけで、映画との接点は小さくなったまま年末を迎えた。旅のプランも中止した。予約以前のアイデアだけの段階だったが、感染拡大がなければ、都合がつく時期にさっと出かけてきたに違いない。

covid-19感染拡大より約10ヵ月、自分のなかで何が変わってきているか、少し書いておこうと思う。社会的には政府やマスコミに対する不信感は以前より決定的になったと思う。政府とマスコミは悪であるという感覚が強くなった。安倍政権の汚職が初期条件になっているのは事実であるが、自民公明政権、そしてパフォーマンスだけの自治体首長たちは政治の世界から取り除かれるべきだという感触は強くなった。マスコミは事実を伝えないという不信感も強くなった。地上波TVのニュースはほとんど見なくなり、ネットで新聞記事を読んでニュースを知る方向に変わった。なるべく複数の情報源に触れること、日本のマスコミの報道は偏向が激しいので、英語圏・仏語圏のニュース(日本関係の報道)にも注意を向けること。NHK報道が信用できないと考えるようになったのは人生初めてである。

個人の次元では、職場における人との接触がオンラインで代替され減少したことで、不思議な静けさを感じることが多くなっている。組織のなかで成り上がろうといろいろ小細工を続ける人たちはいるが、彼ら彼女らが念じていることは真理ではないという確信が得られた。悪事を働く人たちは絶え間なく現れるが、彼ら彼女らの悪事を憎むことに自分の資源を使いたくない。そういう気分は確信になりつつある。しなければならないことはあるが、無理をせずに、できることをできる範囲でしていくということでよいだろう。

自民公明政権やNHKのような悪は栄えるだろうが、いつまでも栄えるとは思えない。真理とは違う方向へ権力や資源を使おうとする人たちが幅をきかせる時代がしばらく続くだろうが、真理ではないものに投入された権力や資源は空しい結果しか生まない。悪や悪と手を組む人びとが念じるのとはまったく別の仕方で人々が支え合う、そういう時代は必ず来る。悪を憎まない。悪は必ず退場する。

そう確信できるのは幸福と考える。