マスコミが民主主義を破壊している

日本のマスコミは絶望的だ。情報番組は自民党総裁選の話しばかりになっている。これはマスコミによる衆院選自民党勝利のための選挙運動だ。マスコミによる犯罪である。13万人以上の自宅療養者たちが苦しんでいる時に、マスコミは脳天気に自民党の宣伝活動に専念している。東京の感染者数が減ってきた。おそらく検査対象を絞り込み減らしていけば感染者数は減る。副首相はピークアウトを無責任に宣伝している。これも選挙への協力であろうか。五輪の経費について総額を発表しないように情報操作している。まだわからないというが概数ぐらいわかるはずである。これも選挙対策、おそらく選挙で五輪開催を批判されないように可能な限り経費の話題を後回しにするのだろう。企業の内部留保のニュースをマスコミは流さなくなっている。これも選挙対策、財界と自民への批判を回避するためであろう。マスコミは自民党政権改憲に協力して人々の生活を追い込んでいく勢力になってしまった。

戦前回帰が進むだろう。これだけマスコミが権力側に立てば、この国の民主主義は破壊されてしまう。敗戦後やっと獲得した民主主義、定着した民主主義はマスコミと自民の共犯で破壊されていく。マスコミがこれだけ不正に加担するなら、神から見放されるのは時間の問題だろう。末代まで呪われることを、いまのマスコミ関係者はしているのである。

岩波講座『世界歴史』全24巻が10月から刊行。購読するか迷っている。読みたいという気分はあるのだが。いろいろ読みたい本があるが、なかなか思い通りにはならないものだなぁ、と思いつつ。

涼しくなってきた。すぐに秋が来る。自民党政権が終了することが有効な新型コロナ対策ではないかという人がいるが、案外正しいかも知れぬ。