ポルトガル、夏の終わり

(夏に見た映画のノート) 映画見る前に公式サイトで人物相関図を頭に入れておくとよい。主人公フランキーはヨーロッパを代表する女優で、不治の病から自身の余命がわずかだと知っている。

"ポルトガルの避暑地、シントラ。深い森と美しい海に恵まれ、歴史ある城跡が点在する世界遺産にも認定された神秘的な町。女優フランキー(イザベル・ユペール)は、この地に家族や友人を呼び寄せる。夫、かつての夫、息子、義理の娘の家族、さらには最も信頼し、愛する年下の友人。何気ない夏の終わりの休暇の様相を呈していたが、実は自らの余命が長くないと知るフランキーが、最愛の者たちの人生を今のうちに少しだけ演出しようと仕組んだ集まりだった。しかし、集められた家族達は、この旅がそれぞれの人生のターニングポイントとなることなど、その時誰も想像だにしていない。" (公式サイト, ストーリーより)

物語はほぼフランキーの動きを中心に進む。フランキーと親しい人々の係わりの断片、そしてフランキー自身の森での彷徨など小さいエピソードが積み重ねられる。何か事件が起きてそれが解決するという物語ではない。

フランキーに促されて一堂が訪れたペニーニャの山からユーラシア大陸西端の海と美しい夕陽を見るシーンがラストに配されている。

シントラの「結婚の泉」のシーンが2回出てくるが、後でこういう風につながるのか・・と思いながら見る。

フランキー、心配しなくても、みんなフランキーのことが好きだし、あなたがいなくなっても、残された人たちはさみしいだろうけれども、それぞれ自分の人生を歩んでいくでしょう・・。

(8月16日, kino cinéma 横浜みなとみらい)

covid-19の感染拡大がニュースになっていて、映画館で見るべきか、いずれDVDとかネット配信など別の媒体で見るべきか迷ったのだが、結局そっと見に行くことにした。感染拡大のおそれがなければ、5月封切の映画である。小さいシアターはそれなりに観客が入っていたが、市松模様の指定席で快適に見ることができた。音量がシアターの大きさに合っていてちょうどよかった。

The movie "Frankie" was released in Japan under the title "Portugal, end of summer" (ポルトガル、夏の終わり Porutogaru, natsu no owari).

公式サイト: https://gaga.ne.jp/portugal/(https://gaga.ne.jp/portugal/)

 

付記(2020.10.31) 「5月封切の映画」と書いたが、「4月下旬公開の映画」だった。見たい映画のタイトルや公開時期をノートしているのだが、公開時期の記述をこの記事では間違えていた。