4月5月の感想をちょっと。

今期は「ペンディング・トレイン」を見ている。まだ途中までであるから、何とも言えない部分はあるが面白い。

いくつかドラマを見て、これ以外はほぼ脱落した。

ちょっと感じるのは時代が暗くなっているという感覚である。

自民党政権も勢いをなくしていくだろうと思う。政権が権力頼みとなり理屈から遠ざかっている。政権が権力頼みになるときは失敗しているということである。

国際比較の指標でどんどん負けている事実を見ておく必要はある。

明るい要素がない。

軍需産業に頼っているうちに、財界は失敗し、自民党公明党も歴史の轍から外れた政権運営のツケを支払う日が来る。

市民は巻き込まれて悲嘆に暮れることになるだろう。

現行憲法を守る気がない政党に票を入れている時点で、失敗は約束されている。ただこの失敗がこの国の失敗に結びつくだろうということ。そして歴史の流れから大きくこの国がはずれていくだろうということ。どうして間違った選択をわざわざするのかわからない。改憲は失敗への道。

世襲政治家の次世代が不祥事を繰り返している。SNSなどネットは炎上しているが、既成のマスコミは概ね沈黙し批判をしていない。デタラメを続けている首相の息子など、昔の自民党はリアリズムの政治を知っていたので切っただろうと思う。いまやおかしなことをしていても野放しである。マスコミもこれを容認。いずれ選挙区を継ぐのだろうが、(これはあかんな・・)と思いながらニュースを読む。

自民党小選挙区制に甘えている。

逆にいうと、首相の息子ほか世襲政治家の次世代は「野放しの怖さ」を知らないようである。

家柄を誇っているうちに敗戦。近衛文麿は気分転換が上手い人だったというが、政治家として日本の敗戦を引き寄せた。悲劇というよりも、因果応報だった。

「まつもtoなかい」は初回香取慎吾ゲスト回のみだった。次回予告で上沼恵美子が出てきた時点で(ああ・・これは・・)という感じに。初回のみで視聴中止。この2人でとくに見るべきものはなさそう。

さんまさんのバラエティは御殿が水準をキープしているが、向上委員会が固定メンバー的になって勢いを失っている。「芸人が出たがらない」と自虐ネタが目立つ。この荒行に出て行くためには、案外若手が芸人として力がない、つまり若手の志向は芸人は従で、タレント志向の方が勝っている、ということかも知れない。

若手の芸人さんは笑いを追求するというよりも笑いで話題になってタレントになりたいわけで、芸人として荒場をくぐりたいという気分はないのである。

ひな壇モノが力をなくしているのは、ちょっといくつか番組を見ればわかる。

タレント志向の芸人が集まれば、お笑い番組であっても笑いの要素は消えていく。

ひな壇モノだけでなく、あちこちオードリーのようなトーク番組も芸人さんの話しよりも、ゲストのタレントさんの方が面白い。

芸人さんたちは学校を出てところてん式に芸人になっているので、学校を出ました、テレビに出ました、何とかうまく行きました、誰それとは同期でした・・という話しばかりになっている。

タレントさんの方が生き残るために必死だったというトークを持ってきて、芸人グループの内輪話しを圧倒していることが多い。

つまりタレントグループの方がかなり芸人的なネタを放り込んでいる。

MCの若林さんは芸人の話しに焦点を合わせている。しかし、この番組で面白いのはたぶんタレントさんの方の話しである。

このズレはどうもこのままでこの番組は続くようだ。

テレ朝「キョコロヒー」は見ている。テレ朝で定期的に見ているのはこれだけになった。外れの回があるが、空気感は面白いので継続して見ている。

ただこれは賞味期限がありそうな気がする。飽きるという意味の賞味期限というより、作り手の方でネタ切れになるのではあるまいか。

NHKをほとんど見ていない。今年は大河を見ていないので、何とも・・。朝ドラも見ていない。NHK地震や台風のときにきちんとニュースを伝えてくれれば、それで十分である。

テレビのニュースや情報番組はほとんど見ない。自民党寄りのニュースが多すぎて見る意味がなくなった。ネット記事を拾えば十分である。ネット配信の新聞は購読しているので、そちらで足りる。新聞の論説委員がまともな論説を書かなくなっている。有識者というのか外部の人たちにオピニオンを書かせて終わりにしているようである。新聞も力がない感じがするのは、おそらくこうした傾向と関係があるはず。

この数か月でTVerの視聴よりもyoutube視聴の方へ、自分の生活が変わったことに気づく。

おそらく地上波のテレビ番組を継続的に見る習慣は減少していくだろう。

このブログでも何度か嘆いているのだが、テレビ番組そのものも見なくなっているし、もうテレビ番組について(面白くない)と書くのはこれで止めたい。

テレビには見切りをつけた。

今後、テレビ番組について、何か書くとしても、ドラマの感想、そして、ちょっとさんまさんの番組くらいか。

youtubeについて感想を書くかと言われると、とくにそこまではしないと思う。面白いことは面白いのだが、ちょっと何か感想を書くという感じのものではない。

ただし勉強になるストリームもあって、その系統のものはちょっとずつ備忘ノートをとりながら見る。

愉しみの読書は、紙の本よりもkindleで読むことが増えた。生活様式の変化というべきか、じわじわとメディアとのつきあい方が変わってしまった、という感想。

バート・バカラックがなくなり、坂本龍一がなくなり・・。

バカラックは最晩年まで曲をつくっていて、この人の曲を系統的に聞いたことがないけれども、晩年の曲も時々聞いていた。

坂本龍一については、訃報をニュースで見た後、バルセロナ五輪開会式の曲を聴いた。これが一番、なんというか自分のなかで傑作という印象だったので。