癒着の持続

安倍晋三氏の銃撃の後で、自民党の旧統一協会との癒着の問題が噴出するとはまったく想像ができなかった。この人が亡くなった後、次第に専制的なアベ政治の影響力は薄まっていくだろうという予測はできた。彼に引き上げられた人々はやがて表舞台から消えるとも考えた。

統一協会が出てくるとは。

自民党の政治家たちが癒着を問われて開き直っている。これも異様な感じで受けとめた。自民党政治家は国家というものをまじめに考えていないようだ。自分たちの癒着がどれだけ国益を損なっているか、わからないはずはないだろうに。

自民党が旧統一協会との癒着を続けるならば、この国の戦後の幸運ももう長くないと見るほかない。日本はいま暗黒時代に入っている。未来は暗転しそうな気配。

 

福田達夫氏の発言にSNSで批判が噴出。彼には次世代リーダーとして、この宗教まがいの団体と自民党の関係をどうするかヴィジョンがないようだ。世襲政治家の油断を感じる。現実感覚があれば、旧統一協会とは切った方がよいという大局観になるはず。

安倍晋三氏の周囲にはまともな知識人・文化人が寄りつかなかった。なぜだろうかと時々思っていたが、旧統一協会自民党への浸透のニュースをネットで見ていると当然かも知れない。

統一協会の名前が出てきて、安倍政権の不可解な動きの1つの要因がわかったような気がしている。自民党が「保守」ではなくなりつつあることもわかってきた。保守層支持者は自民党支持から退出するだろうなぁ。

癒着の持続は負の結果しか生まないだろうなぁ、と思いながら、ネットニュースの断片を拾う。