石立鉄男が出演していたコメディ

寒い日が続き、眠りが浅くなるようだ。晩酌をして眠ることもあるが、夜中に何度か目覚めるのは変わらない。テレビドラマは、テレビの時代の終わりのなかで秀作が出てくる。エンタメはそういう作品だけに触れられれば十分だ。

Youtubeの雑多な作品群を眺めて、けっこう時間を使ってしまうことがある。Youtubeは玉石混合だが、面白いものも少なくない。もう地上波のテレビ番組を見なくても大丈夫と思う。

石立鉄男さんが出演していたコメディについて回顧するものがあって、興味が持てるところだけ見た。出演者、テレビの評論家さん、そして製作のキーパーソンにインタビューして座談会のように進む作品だったが、面白かった。もう1つは構成作家さんと思われる若い人が関根勤さんの芸能生活にオーラルヒストリーをかけている作品で、関根さんがサービスしてかなりきちんと回顧しているので、こちらも面白かった。いずれもいまのテレビ番組にはよほどのことがない限り取り上げられない話題である。

映画「新聞記者」がnetflixでリメイクされて流れているけれども、地上波テレビは「新聞記者」をなぞることさえしないし、映画に対抗してリメイクする気概もなくなったのだろう。チャレンジしないのである。アベ政治以降の政権党のマスコミに対する圧力を怖れているのかも知れないが、「新聞記者」をテレビの世界で、という感覚はなくなっているのかも知れない。テレビが時代から取り残されるのは仕方がない面がある。人気業種となりエリートの集団になって、メディア環境の変化についていけていないのである。